林住期日記・・・北の森から(準備中)

『私が森に行って暮そうと心に決めたのは、暮らしを作るもとの事実と真正面から向き合いたいと心から望んだからでした。生きるのに大切な事実だけに目を向け、死ぬ時に実は本当は生きていなかったと知ることのないように。暮らしが私にもたらすものからしっかり学び取りたかったのです。私は、暮らしとはいえない暮らしを生きたいとは思いません。私は今を生きたいのです。 』 (ソロー『ウォールデン 森の生活』 今泉吉晴/訳 ) 

長かった宮仕えをリタイヤし、さあ人生のリ・スタート。
若いころ鉄馬で駆け回った北の大地に移り住み、森の中に庵を構え、「林住期」をエンジョイしようとたくらんでいます。

ちょっと前のこと。
どれぐらい前かというと、ちょうど強盗キャンペーン、いやgo to trouble、いやgo to travelキャンペーンが始まったばかりのころ。
私は、雨の中、知床のキャンプ場に滞在していました。

コロナ禍で存続の危機に直面しているウトロのクルーザー(小型観光船)に応援の気持ちも込めて乗ってきました。
ここのクルーザーには10年ほど前に初めて乗り、その時はルシャ海岸でヒグマを見ることができてとても感動したという経験があります。
今回は硫黄山コースという少し短いコースに乗りました。
目的はケイマフリ(アイヌ語で赤い足)。
北海道では天売島と知床のウトロ周辺にしかいない絶滅危惧Ⅱ類の海鳥です。
はたして見ることができるでしょうか?

天気はここ数日雨続き。
この日はなんとか雨は上がったものの海の波は結構高い。
波の状況で途中で引き返すかも、という条件での乗船になりました。

フレぺの滝を過ぎたあたりの崖の上にオジロワシがいました。
オジロワシも絶滅危惧Ⅱ類の指定を受けています。
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すぐ後ろにはカラスが。
カラスはオジロワシの獲る獲物のおこぼれを狙っているようです。
船が揺れるので写真を撮るのもひと苦労。
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あ、はばたくのかな?
と期待したのですが結局ずっとこの岩の上にとまっていました。

ケイマフリの姿はなかなか見えません。
ウミネコやウミウはいくらでもいるのですが…

あ、なにかちっちゃな集団が海面に浮かんでいる!。
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遠くて、さっぱりわからないけど、ウミウではなさそう。
ひょっとしてこれがケイマフリ?
なんとなくそんな気がする。
で、思いっきり鳥見んぐ、いやトリミング。
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おー、赤い足は見えないけど、パンダのような目!
ケイマフリと認定
いやー、よかったよかった
まあ、まじかには見れなかったけど、全然見れなかったよりはずっといい。
次は天売島かな。
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↑ フレぺの滝(接近しすぎて望遠レンズでは全景が撮れません)
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↑ カムイワッカの滝

波は高かったけど、途中引き返すことはなく予定通りのコースを乗せてもらいました。
知床のクルーザーがんばれー!

セミの抜け殻は山ほどあるのに、殻を抜ける瞬間はなぜか見ることがありません。
早朝に羽化すのるのだと思い込んでいたのですが、今日の夕方偶然見つけました。
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羽化の瞬間、セミは白いんですね。
羽根も小さなものがちょこんとついているだけです。

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このまま逆さに落ちて行かないかと心配になります。
時は日没前。
調べて見ると羽化の時間は早朝ではなく日没後ということでした。
このセミ、少し気が早いのでしょうか。

真っ暗になった20時ごろにもう一度見に行くと
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無事に羽化完了していました。
あんなに白かったのにどんどん成虫の色に近づいています。
アブラゼミですね。
今夜大雨の予報ですが、明日の朝には無事飛び立つでしょうか。

おまけ ↓
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逆さ留まりのゴジュウカラの幼鳥。

今年はセミの抜け殻がやたら目につきます。
木の幹だけでなく葉の裏にもびっしりとついていて、その下の地面にもゴロゴロと抜け殻が転がっています。
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それなのにセミの鳴き声はあまり聞かない。
これは、どうした現象でしょうか?
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まあ、いま地上に表れている抜け殻は7年間幼虫時代を地中で過ごしたわけで、突然発生したわけではないのですが、7年前になにがあったのでしょうか?
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アブラゼミのようですね。
セミは羽化して一週間で死ぬとよく言われていましたが、実際には一か月ぐらい生きる成虫もいるようです。
長い幼虫時代に比べるとあっというまに終わってしまう成虫のいのち。
がんばって全うして欲しいものです。
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↑ エゾアジサイ



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