腰痛 (7)
転機となったのは通院での「運動療法」です。
それまで家でもいろいろストレッチや「腰痛体操」を試みたのですが、「何をしても痛い」という状態が続き、それをすることが本当にいいことなのかという不安がありました。
結局「痛いことはしない方がいい」ということになってしまうのです。
通院での「運動療法」は先生が患者ごとに処方し、理学療法士がそれに基づいて指導をしてくれます。
家では絶対できないと思うような、かなりきつめの筋トレやストレッチも不思議なことにそこではできました。
腹筋や腰を反らす運動など、絶対痛いはずだと思っていたのが、やってみたら実はたいして痛くないということがわかりました。
ただ、家に帰ってやってみるとやはり痛いのです。
しかし、次に通院してやってみると痛くない。
これを何度か繰り返すうちに家でやっても痛くなくなってきました。
それどころか、痛いときに運動をやると、痛みが消えるということが起こってきました。
そうした体験をするなかで腰痛(4)で紹介した「腰痛は歩いて治す」という本に出合いました。
心療内科ならぬ心療整形外科を提唱している著者は、「腰痛患者にとってしてはならないことは何ですか?」という質問をよく受けると言います。
それに対して「絶対に間違いのない回答」を一つ用意しているとして次のように書いています。
「腰痛のときにしてはいけないことがたったひとつだけあります。それは『してはいけないことを考えること』なんですよ」
それ以降、「してはいけないことを考えず」に「しても痛くない」という経験を積み重ねながら積極的に運動療法に取り組むようになりました。
(続く)
↑ 抗うつ薬のサインバルタ。
慢性腰痛は原因となる急性の炎症が存在していないことが多く、ロキソニンやセレコックスのような消炎鎮痛剤が効かず、最近はこの薬が使われることが多い。
脳の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンを活性化して、脳が本来持っている痛みを抑える(下行性疼痛抑制系神経)の働きを高める作用があり慢性痛に効果があるとされています。
腰痛による抑うつ状態の改善もされるので、私は効き目を実感できました。
それまで家でもいろいろストレッチや「腰痛体操」を試みたのですが、「何をしても痛い」という状態が続き、それをすることが本当にいいことなのかという不安がありました。
結局「痛いことはしない方がいい」ということになってしまうのです。
通院での「運動療法」は先生が患者ごとに処方し、理学療法士がそれに基づいて指導をしてくれます。
家では絶対できないと思うような、かなりきつめの筋トレやストレッチも不思議なことにそこではできました。
腹筋や腰を反らす運動など、絶対痛いはずだと思っていたのが、やってみたら実はたいして痛くないということがわかりました。
ただ、家に帰ってやってみるとやはり痛いのです。
しかし、次に通院してやってみると痛くない。
これを何度か繰り返すうちに家でやっても痛くなくなってきました。
それどころか、痛いときに運動をやると、痛みが消えるということが起こってきました。
そうした体験をするなかで腰痛(4)で紹介した「腰痛は歩いて治す」という本に出合いました。
心療内科ならぬ心療整形外科を提唱している著者は、「腰痛患者にとってしてはならないことは何ですか?」という質問をよく受けると言います。
それに対して「絶対に間違いのない回答」を一つ用意しているとして次のように書いています。
「腰痛のときにしてはいけないことがたったひとつだけあります。それは『してはいけないことを考えること』なんですよ」
それ以降、「してはいけないことを考えず」に「しても痛くない」という経験を積み重ねながら積極的に運動療法に取り組むようになりました。
(続く)
↑ 抗うつ薬のサインバルタ。
慢性腰痛は原因となる急性の炎症が存在していないことが多く、ロキソニンやセレコックスのような消炎鎮痛剤が効かず、最近はこの薬が使われることが多い。
脳の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンを活性化して、脳が本来持っている痛みを抑える(下行性疼痛抑制系神経)の働きを高める作用があり慢性痛に効果があるとされています。
腰痛による抑うつ状態の改善もされるので、私は効き目を実感できました。
腰痛(6)
「脊柱管の狭窄はない」と脊椎専門医に断言されたので少しホッとしたものの、すべり症があるとか、原因不明とか言われて新たな不安が…。
お尻や足のしびれや痛みで一度に長く歩けないという「間欠性跛行」の症状が一向に改善しないのはどうしたことか? なにが原因なのか?
このまま何もせずに放っておいて改善するとも思えないし…といろいろ悩んだうえ「運動療法」を熱心にやっているクリニックを調べてそこにかかってみることにしました。
そこの先生は画像診断だけでなく、時間をかけて触診し、筋力や神経の反応なども検査をしてくれました。
診立てでは「脊柱管の狭窄はないが第4腰椎の変性すべり症があり、前屈と後屈ですべりの程度が変化しており不安定性がある」「神経学上の問題はない」「程度としては軽いものなので運動療法で改善するでしょう」とのこと。
また「第5腰椎と仙骨が癒合しており(移行椎)そのことが上部の腰椎にストレスを与えている可能性がある」とも。
そのため、体幹の腰椎支持力を高め、一部の腰椎に集中している負荷を脊椎全体に分散することを目的とした運動療法が必要とのことでした。
これまでかかった整形外科のなかで一番時間をかけた診断で、一番時間をかけた説明がありました。
その日から週2回このクリニックに通院し、筋トレ、深部筋の訓練、ストレッチなどの運動療法(リハビリ)の指導を受けることになりました。
(続く)
↑「神経障害性疼痛」の薬として近年もてはやされているプレガバリン(製品名リリカ)。
普通の消炎鎮痛剤が効かない場合に処方されることが多いようですが、人によって効く効かないの差が大きいようです。私の場合、鎮痛効果はあまり感じませんでしたが副作用の「眠気」のおかげで夜よく寝られるようになったので助かりました。
お尻や足のしびれや痛みで一度に長く歩けないという「間欠性跛行」の症状が一向に改善しないのはどうしたことか? なにが原因なのか?
このまま何もせずに放っておいて改善するとも思えないし…といろいろ悩んだうえ「運動療法」を熱心にやっているクリニックを調べてそこにかかってみることにしました。
そこの先生は画像診断だけでなく、時間をかけて触診し、筋力や神経の反応なども検査をしてくれました。
診立てでは「脊柱管の狭窄はないが第4腰椎の変性すべり症があり、前屈と後屈ですべりの程度が変化しており不安定性がある」「神経学上の問題はない」「程度としては軽いものなので運動療法で改善するでしょう」とのこと。
また「第5腰椎と仙骨が癒合しており(移行椎)そのことが上部の腰椎にストレスを与えている可能性がある」とも。
そのため、体幹の腰椎支持力を高め、一部の腰椎に集中している負荷を脊椎全体に分散することを目的とした運動療法が必要とのことでした。
これまでかかった整形外科のなかで一番時間をかけた診断で、一番時間をかけた説明がありました。
その日から週2回このクリニックに通院し、筋トレ、深部筋の訓練、ストレッチなどの運動療法(リハビリ)の指導を受けることになりました。
(続く)
↑「神経障害性疼痛」の薬として近年もてはやされているプレガバリン(製品名リリカ)。
普通の消炎鎮痛剤が効かない場合に処方されることが多いようですが、人によって効く効かないの差が大きいようです。私の場合、鎮痛効果はあまり感じませんでしたが副作用の「眠気」のおかげで夜よく寝られるようになったので助かりました。