林住期日記・・・北の森から(準備中)

『私が森に行って暮そうと心に決めたのは、暮らしを作るもとの事実と真正面から向き合いたいと心から望んだからでした。生きるのに大切な事実だけに目を向け、死ぬ時に実は本当は生きていなかったと知ることのないように。暮らしが私にもたらすものからしっかり学び取りたかったのです。私は、暮らしとはいえない暮らしを生きたいとは思いません。私は今を生きたいのです。 』 (ソロー『ウォールデン 森の生活』 今泉吉晴/訳 ) 

長かった宮仕えをリタイヤし、さあ人生のリ・スタート。
若いころ鉄馬で駆け回った北の大地に移り住み、森の中に庵を構え、「林住期」をエンジョイしようとたくらんでいます。

「脊柱管の狭窄はない」と脊椎専門医に断言されたので少しホッとしたものの、すべり症があるとか、原因不明とか言われて新たな不安が…。
お尻や足のしびれや痛みで一度に長く歩けないという「間欠性跛行」の症状が一向に改善しないのはどうしたことか? なにが原因なのか?

このまま何もせずに放っておいて改善するとも思えないし…といろいろ悩んだうえ「運動療法」を熱心にやっているクリニックを調べてそこにかかってみることにしました。

そこの先生は画像診断だけでなく、時間をかけて触診し、筋力や神経の反応なども検査をしてくれました。
診立てでは「脊柱管の狭窄はないが第4腰椎の変性すべり症があり、前屈と後屈ですべりの程度が変化しており不安定性がある」「神経学上の問題はない」「程度としては軽いものなので運動療法で改善するでしょう」とのこと。
また「第5腰椎と仙骨が癒合しており(移行椎)そのことが上部の腰椎にストレスを与えている可能性がある」とも。

そのため、体幹の腰椎支持力を高め、一部の腰椎に集中している負荷を脊椎全体に分散することを目的とした運動療法が必要とのことでした。

これまでかかった整形外科のなかで一番時間をかけた診断で、一番時間をかけた説明がありました。

その日から週2回このクリニックに通院し、筋トレ、深部筋の訓練、ストレッチなどの運動療法(リハビリ)の指導を受けることになりました。

(続く)

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 ↑「神経障害性疼痛」の薬として近年もてはやされているプレガバリン(製品名リリカ)。
普通の消炎鎮痛剤が効かない場合に処方されることが多いようですが、人によって効く効かないの差が大きいようです。私の場合、鎮痛効果はあまり感じませんでしたが副作用の「眠気」のおかげで夜よく寝られるようになったので助かりました。


年末で発症から3か月たちました。
3か月以上続く腰痛を慢性腰痛と呼ぶようです。
一向に痛みは改善せず、一度に歩ける時間も短くなっていくなかで、安静が足らないから治らないのではと思い、寝てばかりいました。
筋力がどんどん衰えていき、体重は減り足も痩せ細ってきました。
このままいつまでも治らないとどうなるのだろうかと不安が募ります。

これはもっと大きな病院でしっかり見てもらわなければ…。
そう思って脊椎専門外科がある総合病院にかかり、レントゲンとMRIを撮り直して診断を受けました。
そこの先生の第一声はこうでした。
「こんなものは脊柱管狭窄症とは言いません」

第4腰椎がわずかに前方にずれている「すべり症」があり、椎間板の変性もあるのでそれが原因で腰痛が出ている可能性があるとのことでした。

私が「間欠性跛行」があって一度に長く歩けないのですがと訴えると、すべりの程度も小さく脊柱管の狭窄もないので画像を見る限り「間欠性跛行」が出るとは考えられないとのこと。

ではなぜ症状が出るのですか?と尋ねると、答えはこうでした。
「腰痛というものはわからないことだらけなんです。大半の腰痛は原因不明です。精神的な場合もあります。」
「現状では手術の必要もなく、強い薬をのむ必要もありません。」
「…この病院ではやれることはありません。」

(続く)


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 ↑ かつてNHKで放映された特集の内容です。
慢性腰痛の原因は腰だけでなく脳にあるということが書かれています。
オーストラリアで行われている認知行動療法も紹介されています。

「間欠性跛行」の症状が出だしてから一日中「脊柱管狭窄症」のことばかり考えるようになりました。
ネットを調べまくり、本を買って読み、その結果いっそう落ち込むことになりました。

今日は痛いけど明日になったら治っているかもと思って、翌朝を迎えてみたら何も治っておらずガッカリするという日々を過ごすことになりました。

ネットで評判のいいペインクリニックで2度神経ブロック注射を打ってもらいましたが痛みは治まりません。
通っていたAKAクリニックの先生は「狭窄症ではない」「間欠性跛行は脊柱管狭窄症だけが原因ではない」と言ってくれましたが、仙腸関節を治療する手技を何度か受けても症状は改善せず、むしろ悪化している感じがしました。

そしてセカンドオピニオンをと思ってかかった別の整形外科では「神経根型の脊柱管狭窄症で間欠性跛行の症状が出ており、これは手術しなければ治らない」と断言されてしまいました。
身体に指一本触れず私が持参したMRIの画像だけを見ての診断でしたが…。

これで私は決定的に落ち込んでしまいました。

(続く)

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 ↑
(この本に書かれていた「腰痛でしてはいけないこと」は「してはいけないことを考えること」という言葉は、落ち込んでいた私に大きな勇気を与えてくれました。)

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